• 2023.12.07
  • 業務効率化

これで解決!PC操作をスクリーンショット動画で記録する方法4選

本記事では、パソコン(PC)操作を動画で記録する4つの方法について解説いたします。PCの操作を動画で記録する方法は非常に難易度が高いと考える方が多いと思いますが、実は意外と簡単に記録ができます。Windowsの標準搭載の機能や、皆さんがご存知の製品を使って録画する方法などを紹介しますので、ぜひ最後まで御覧いただき、PC操作の記録方法について知識を深めてください。

意外とわからないPC操作画面の録画

最近みなさんは動画を視聴する時間が増えていませんか?映画やドラマ、アニメなどのエンタメ作品や、YouTubeなどで好みの動画を検索して視聴するなど、今の世の中は簡単に自分が見たい動画コンテンツにアクセスすることができるようになっています。

そんな中、YouTubeなどの動画配信サイトでは、ゲームの実況動画やExcelやパワーポイント等のビジネス上頻繁に使用するPCソフトやアプリの解説動画などのPC操作画面を動画で記録しているものも増加しています。

そういったお気に入りの動画や、Web会議の様子を保存したり、実際にPC操作画面をスクリーンショット動画で録画したりする際に使用するツールが「画面録画ツール」です。ネットで検索すると有償・無償問わず様々なソフトを見つけることができますが、それらがどう違うのかがなかなか分かりづらいと思います。そこで今回は画面録画ツール無償のソフトを中心にいくつかご紹介していきます。一見同じようなソフトでも細かく見ていくと違いを発見できるのでぜひ最後まで御覧ください。

OBS Studio

1つ目は「OBS Studio」です。このソフトは無償でインストール・利用可能となっています。有償ソフトと同等かそれ以上の機能を搭載しており、非常に使いやすいソフトとなっています。

このソフトの特徴は、「PC操作画面の録画」と「動画配信」ができて、「Windows、Mac、Linux」OSで利用可能な点です。

PC操作画面の録画については今回紹介するソフトの中で、最も自由に記録が可能です。「OBS Studio」を起動するとキャンバスが表示されており、そのキャンバス内で自由に記録する画面の配置や、画像の追加などができます。

画面を録画する際の範囲も、ディスプレイ全体や、特定のウィンドウが指定できます。音声についても出力デバイスやウィンドウ毎に録音の可否を切り分けられます。記録した動画データは、PC内の任意の場所に保存され、録画停止したらすぐに視聴が可能です。

また、その他にもプラグインが豊富に用意されており、自分に必要な機能をどんどん追加することができます。録画した動画データ自体を編集できる機能は有していないのですが、非常に拡張性が高いソフトになっています。

こういった方におすすめ
  • とにかく高機能なものを使いたい
  • 自分の好みの機能を追加してカスタマイズしたい
  • 動画配信も行ってみたい

Xbox Game Bar

2つ目は「Xbox Game Bar」です。このソフトはWindows10以降であればOSの標準機能となっており、予めインストールされています。よって、利用するためにソフトをDLしてインストールする手間がありません。PCのセキュリティが厳しく、フリーソフトなどのインストールができない場合に活用できます。

「Xbox Game Bar」を起動すると、録画ボタンが表示されます。このボタンを押すことで選択していたウィンドウの操作が録画されます。デスクトップの操作やエクスプローラの操作は記録することができないので注意しましょう。

また、それ以外にも操作画面のスクリーンショットを撮影する機能や、直前の30秒を遡って記録する機能も搭載されています。音声の記録も可能となっており、ウィンドウ毎に録音する音量の調整が可能です。

記録したデータはPCの内の任意の場所に保存され、録画停止をしたらすぐに視聴ができます。また、記録した動画データを編集する機能は有していないので、動画の編集を行う場合は別のツールを用意する必要があります。

  • 会社のPCを使用していてソフトのインストールができない

  • 操作している様子をただ記録したい

  • 会議の議事録代わりに様子を撮影したい

PowerPoint

あまり知られていないのですが、実はPowerPointにもPC操作画面の録画機能が搭載されています。PowerPoint2021であれば、「挿入」タブ内に「画面録画」のボタンがあるのでクリックすることで画面操作の記録が可能です。

記録する際は手動で記録する範囲を指定する必要があります。マウスカーソルの動きを記録する方法と、選択する方法が用意されています。音声も録音可能ですが、前述の2つと異なり、デバイスごとに録音の可否の選択はできません。

録画を終了すると、一旦PowerPointのスライド上に記録した動画が挿入されます。動画として保存する場合はエクスポートの操作が必要になります。

また、PowerPointの編集機能を活用して記録した動画の編集を行うことが可能です。動画の不要なシーンのカット(トリミング)や、動画の必要な範囲のみを切りとる(クロップ)ことができます。それ以外にもタイミングを合わせてオブジェクトを挿入してテキストを入力し、テロップを表示させたり、音声データを挿入してBGMをつけたりすることができます。
ただ操作を記録するのではなく、簡単な編集も行うことができるのがPowerPointの特徴となっているソフトと言えますね。

もちろんPowerPointには動画挿入機能が備わっているので、前述の2つのソフトで記録した動画を挿入し、編集を行うたことも可能です。

こういった方におすすめ

  • 新しいソフトの使い方を覚えたくない
  • 今あるソフトの中でできることをしたい
  • 記録した動画の編集もしたい

iTutor

さいごに紹介するのはiTutorです。iTutorはPC操作を記録し、静止画や動画などのマニュアル作成ができるオーサリングソフトです。

iTutorはPC操作を動画で記録する際、2つの方法で記録が可能です。

フルモーションキャプチャ

1つ目のフルモーションキャプチャは、これまで紹介してきたソフトと同様に、動画でPCの操作を記録する機能です。

事前に記録する範囲や音声を選択し、動画として操作を記録します。記録を終了すると、PowerPointと同じようにスライド上に記録した動画が挿入されます。

もちろん編集も可能となっており、動画編集ソフトにある「タイムラインパネル」を搭載しているのでPowerPointよりも簡単にタイミングを合わせたテロップや音声の挿入をすることができます。トリミングやクロップはもちろん、音声合成機能を活用し挿入したテロップを読み上げさせたり、動画の音声を分割したりすることが可能です。動画として保存する場合はPowerPoint同様エクスポートをする必要があります。

ノーマルキャプチャ

2つ目のノーマルキャプチャは、PC操作を動画で記録するのではなく、紙芝居のように写真をつなぎ合わせてアニメーションのように記録する機能です。

マウスのクリックやキーボードの入力に合わせて画面の写真(スクリーンショット)を記録し、その際に「どういった操作を行ったのか」というテキストが入力されたオブジェクトを自動で生成し、挿入します。

操作記録が終了するとPowerPointのように操作毎に1枚ずつスライドが生成されます。操作を記録する際、マウスの始点と終点の動きだけを記録しており、マウスカーソルの動きはiTutorが自動的に直線的に動くように動きをつけています。

PC操作を動画で記録する際、誤った操作を行ってしまった場合は修正することができませんが、ノーマルキャプチャは後付で動きをつけている為、マウスカーソルの動くタイミングやスピード、動き出しの位置が編集可能です。つまり、より細かい部分まで編集することができます。

もちろんそれ以外の編集も可能となっており、フルモーションキャプチャで記録した動画に対して編集できる内容と全く同じ編集を行うことができます。

よって、記録したPC操作のデータの活用手段により記録する方法を切り替え、適した形でコンテンツを作り上げることが実現できるのです。

こういった方におすすめ

  • 多機能なソフトを使って、クオリティの高いコンテンツを作成したい
  • 動画編集を行いたい
  • 動画マニュアルを作成したい

まとめ

ここまで4つのソフトについて紹介してきましたが、まとめると下記の表になります。

 


ここまでPC操作画面を記録できるソフトを紹介してきましたが、あくまでもソフトは手段の一つでしかありません。PS操作画面を記録して「何をしたいのか」を明確にしておかないとただPC操作を記録しただけで終わってしまいます。

 

動画配信をしたいのか、人になにか伝える動画を作成したいのか、ただ操作を記録してログを残しておきたいのか。その目的に合わせて最適なツールを使用していきましょう。

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