2025年Windows10サポート終了 今から備える移行対策をコッソリ教えます
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みなさんは、ご自身がお使いのパソコンにおけるWindowsのバージョン情報などはご存知でしょうか? 2023年4月27日にマイクロソフト社から発表があり、多くの人が使用しているパソコンのOS(オペレーションシステム)Windows 10は、2025年10月14日にサポートが終了となります。
サポート終了後でもWindows 10を使い続けるのは可能ですが、さまざまなリスクが伴うため、まだ猶予期間がある今のうちにWindows 11へ移行するといった対応が必要です。
本記事では、Windows 10のサポート終了に伴い、今からやっておくべき点や注意点などを解説していきます。今からできる移行対策をコッソリお教えいたします。
Windows10サポート終了の概要
2021年10月5日に、Windows 10の後継にあたる最新のOSとしてWindows 11がリリースされました。その後すぐにWindows 10を利用できなくなったわけではなく2025年10月14日に現在のバージョンである22H2をもって、Windows 10のサポートが終了すると公表されています。
Windows10のサポートが終了し、Windows 11へアップグレードしなかったケース 4つのリスク事例
- ウイルス感染やサイバー攻撃のリスクが高まる
Windowsサポートの期間中は、マイクロソフトが定期的にセキュリティ更新プログラムをリリースし、Windowsのセキュリティ脆弱性を修正しています。しかし、サポート終了と共に、セキュリティ更新プログラムの提供も終了します。セキュリティ更新が行われない状態で使い続けると、セキュリティの脆弱性を悪用したウイルスやサイバー攻撃の被害に遭うリスクが高まり、危険です。
- 製品の不具合でパソコンが使用不可になる危険性
Windows 10のサポートが終了すると、それまで行われていたOSの不具合に対する修正プログラムの提供も行われなくなります。仮に、不具合が見つかったとしても、その不具合を修正するプログラムが提供されず不具合を抱えたままパソコンを使い続けてしまいます。また、サポート終了後のOSは長く使い続けると、新たな不具合が蓄積され、結果として多くの不具合を抱えた不安定なパソコンを使用することになります。その結果、いきなりパソコンが使えなくなる事態に陥る危険性があります。
- 新しいアプリケーションやデバイスが利用できなくなる危険性
サポート切れを起こしたOSは、それ以降にリリースされる新しいアプリケーションや新しいデバイスの動作が保証されなくなるため、利用に支障をきたす可能性もあります。そのため新しいアプリケーションや周辺機器が利用できなくなるリスクも考慮しなければなりません。
- 周辺機器のトラブルが発生する
パソコンに接続する周辺機器などの動作トラブルを引き起こすケースも考えられます。 周辺機器がWindows 11対応のアップデートを行った場合、古いWindows 10では今までのように動作しない恐れがあります。こうした点を考慮すると、新しい電子機器は最新のOSバージョンに合わせて開発されるため、使える周辺機器が限られていく点も懸念事項です。
Windows10から11へアップデートする方法
サポート終了となった後もWindows 10を利用はできますが、前述したようにセキュリティリスクが高まるため、できるだけ早めに準備しておくことが大切です。
そのためにまずは事前にバックアップをとっておくのが最善です。バックアップを取っておけばもし、アップデート時にトラブルがあっても、元に戻すことができます。
アップグレードする前に、システム要件の確認が必要です。 Windows 11が作動するパソコンは「1GHz以上で動作する2つ以上のコアを備えた64ビットCPU」「4GB以上のメモリ(RAM)」「64GB以上のストレージ」など、数々の要件があります。
参照:Windows 11 の仕様、機能、コンピューターの要件を確認する
アップグレードが可能かどうかは、Windows Updateの画面でチェックできます。「設定」の「更新とセキュリティ」を表示すると、Windows 11へのアップデートに関する情報を確認できます。アップグレードできるなら「Windows 11の準備ができました」と表示されます。
Windows 11の要件を満たしていれば「このPCでWindows 11を実行できます」の文言が確認できます。
使用しているパソコンの年数によっては、要件を満たせずアップグレードできない可能性があるため注意してください。その場合は、「このPCは現在、Windows 11を実行するための最小システム要件を満たしていません」と表示されますので、要件を満たしているパソコンへの入れ替えを検討する必要があります。
次に、Windows 11へアップグレードする場合、Windows Updateを利用する方法と、手動でアップグレードする方法の、2つの方法があります。Windows Updateを利用する場合は、画面の指示に沿ってアップグレードを実行しましょう。
手動でアップグレードを行う場合は、Windows 11インストールアシスタントをダウンロードした上で、実行する必要があります。
また、誤ってシステム要件を満たさない端末でWindows 11をインストールしてしまった場合、以下の手順でWindows 10に戻すことが可能です。ただし、アップグレード後の10日間のみ利用できるオプションとなるため、注意しましょう。
Windows11へ移行する際のポイントとマニュアル作成
Windows11では多くの新機能と変更点があります。
まず、ユーザーインターフェース(UI)が大幅に変更され、スタートメニューや右クリック時の表示が変更されています。
また、Internet Explorerが廃止され、Microsoft Edgeに置き換えられました。これにより、Internet Explorer専用のシステムやアプリケーションの対応が必要になる場合があります。
さらにはセキュリティ面でも強化が図られています。たとえば、スマートアプリコントロール機能が追加され、不審なアプリケーションの実行を事前にブロックできるようになりました。
これにより、マルウェアや不審なマクロを含むファイルからの保護が強化されました。
こうした新機能も追加されたWindows 11へ移行する際は、焦らず準備を整えた上で対応しましょう。また、アップグレードを従業員個人に丸投げするのではなく、会社側が率先して、スケジュールを組み、マニュアルを作成して展開するなどの準備をや進捗管理などの体制もきちんと整える必要があります。
iTutorはシステムの入れ替えに伴うマニュアル作成にうってつけのツールです。Windows 11へ移行する際に、新しくシステム操作マニュアルを作成したり、移行マニュアルを作成したりする場合には、マニュアル作成ツール「iTutor」を活用してみてはいかがでしょうか?詳しくは本サイトからiTutorの概要や機能をぜひご覧ください。
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まとめ
「2025年Windows10サポート終了 今から備える移行対策をコッソリ教えます」と題しまして、ご説明してまいりました。
ビジネスにおいては、脆弱性をいかに排除するかが非常に重要です。サポートが終了したOSを使いつづけた場合、ウイルス感染や個人情報の流出などの危険性を高めます。最悪のケースでは、企業の存続自体が難しくなる可能性も孕んでいると言えます。
サポートが終了する前にバージョンアップやPCの買い替えを完了し、Windows 10のサポート終了タイミング以降も、安心してPCを利用できる環境を維持しましょう。
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