【Windows使いこなし】スクリーンショットを撮影する3つの方法
目次
皆さんはパソコンに表示された情報や画像を共有する時、どんな方法でその画面を取得されているでしょうか?
多くの方が、パソコンのスクリーンショットの撮影を行って画面上の情報を保存したり、共有して問題解決に役立てているのではなかいかと思います。スクリーンショットの撮影により素早く分かりやすく情報を伝達することが可能となりますが、その取得方法についてはどのくらいご存じでしょうか?
Windowsでは様々な手法を駆使してスクリーンショットが取得できます。
また、スクリーンショットで取得した画像は、システムやツールの手順書をする際に広く利用することができ、複数あるスクリーンショットの方法を知ることで効率よくデータ作成ができます。
今回は、「スクリーンショット」にスポットを当てて、スクリーンショットの基本的な撮影や特定の範囲を指定して撮影する方法のご紹介や各方法のメリットデメリットを解説します。
また、Windowsの機能だけでなくサードパーティ製のツールを使った取得の方法もご紹介します。
Windowsのスクリーンショットの方法を知る
Windowsは、様々な手法を駆使してスクリーンショットが撮影できます。
ここではその手順をご紹介するとともに、それぞれの特徴、利用上のポイントについて解説します。
- Print Screenキー(PrtScn)を活用したスクリーンショット
Print Screenキーは、最も基本的かつ広く使用されているスクリーンショットの手段です。その歴史も古く、Windowsが初めてリリースされた1985年から存在しています。当初は、画面上の表示を印刷するための機能として提供されていました。ユーザーはキーボード上の「Print Screen」キーを押すことで、表示画面がクリップボードにコピーされ、後で印刷ができました。今ではスクリーンショットを撮影し画像データとして様々に利用できるようになっています。
そんな、Print Screenキーを使ったスクリーンショットの撮影のバリエーションやメリットとデメリットをご紹介いたします。
1-1.画面全体のスクリーンショットを取得する
<手順>
キーボード上の「PrtScn」キーを押下
キーを押すと、画面全体がクリップボードにコピーされます。
<メリット>
シンプルな手順で利用可能。手順も少なく、 瞬時に画面全体を保存できる。
<デメリット>
画面全体をキャプチャするため、特定の領域だけを切り取りたい場合に適さない。
画像の編集は別途ツールを必要とする。1-2.アクティブウィンドウのスクリーンショット
<手順>
AltキーとPrint Screenキーを同時に押下
アクティブなウィンドウのスクリーンショットをクリップボードにコピーされます。
<メリット>
複数のウィンドウが開いているときに便利。
他のウィンドウの情報を排除してアクティブなウィンドウのみキャプチャできる。
<デメリット>
キャプチャ範囲は、ウィンドウ単位で特定される。
画像の編集は別途ツールを必要とする。1-3.領域を選択してスクリーンショット
<手順>
Windowsキー + Shift + Sを同時に押下
その後、スクリーンショットの範囲をマウスドラッグで選択することができます。
選択した範囲のスクリーンショットがクリップボードにコピーされます。
<メリット>
特定の領域を柔軟に選択できる。
不要な情報を取り除いてキャプチャできる。
<デメリット>
ユーザーがキーボードショートカットを覚える必要がある。
キャプチャ領域を指定し直す場合は、最初からやり直さなければならない
画像の編集は別途ツールを必要とする -
Snipping Toolを利用したスクリーンショット
「Snipping Tool」は、Windowsに標準で搭載されているスクリーンショットツールです。Windowsのバージョンが進化するにつれて、画面のキャプチャと保存がより簡単になるニーズが高まりました。そこで、Microsoft社はWindows Vistaのリリースに伴い、Snip機能を導入しました。Snipは、画面上の特定の領域を選択してキャプチャし、画像として保存することができる機能です。これにより、ユーザーは必要な部分だけを簡単に切り取り、保存することができます。Snipは、Windows 7以降のバージョンで利用可能になり、さらに改善されました。
現在、「Snipping Tool」ではスクリーンショットをおこなえるだけでなく、図形やテキストなどの編集も可能な便利なツールとなっています。
<手順>
「スタート」メニューから「Snipping Tool」を起動
その後、スクリーンショットの範囲をマウスドラッグで選択することができます。
選択した範囲のスクリーンショットが「Snipping Tool」にコピーされます。
<メリット>
特定の領域を柔軟に選択できる。
領域を選択に以下のようなオプションがある。
– Free-form Snip: 自由な形状で領域を選択します。
- Window Snip: 特定のウィンドウ全体を選択します。
- Full-screen Snip: 画面全体をキャプチャします。
簡易ながら編集機能が組み込まれている。
<デメリット>
Windows 10以降では、新しいツールが導入されツールの更新が停止している。
高度な編集や録画などはできない。
高解像度の画像やディスプレイの場合、他のツールの使用が求められる。 - 切り取り&スケッチを利用したスクリーンショット
Windows 10以降では、「切り取り&スケッチ(Snip & Sketch)」が標準のスクリーンツールとして導入されています。直感的で使いやすく、さまざまなスクリーンショットを撮影し、編集するための多彩な機能が備わっています。
<手順>
「スタート」メニューから「切り取り&スケッチ」を起動
「新規作成」を実行すると、スクリーンショットの範囲をマウスドラッグで選択することができます。
選択した範囲のスクリーンショットが「切り取り&スケッチ」にコピーされます。
<メリット>
ハイライト、ペン、消しゴムなど、基本的な編集から高度な編集まで行えます。
直接クリップボードにコピーが可能。
「共有」ボタンを使って、直接他のツールへ共有することもできる。
<デメリット>
Windows 10以降でしか利用できない。
Snip & Sketchは単一のウィンドウでのみ動作し、複数のスクリーンショットの編集はできない。
使用するたびにアプリを起動し、モードを選択する必要がある。ここまでWindows標準装備のスクリーンショット機能やツールの操作方法と個々のメリットとデメリットをお話させていただきましたが、いかがでしょうか。
Windows標準のものということで、ご存じであったことが多くあったのではないかと思います。
各機能やツールの特徴を理解することで、より効果のあがる使い方が見えてきたのではないでしょうか。ご参考にしていただければ、幸いです。
Windowsのスクリーンショットの限界
あらためて、Windows標準装備のスクリーンショット機能やツールに共通するメリットデメリットをまとめてみます。
<メリット>
【1】シンプルで使いやすい
Windowsの標準であるがゆえに、シンプルで直感的なインターフェースが提供されており、簡単に操作できる。
【2】標準で組み込まれている
当たり前ですが、サードパーティ製のツールをインストールする必要がなくWindows自体に組み込まれています。これにより、追加のソフトウェアをインストールする手間が省けます。
【3】基本的な編集機能を装備している
スクリーンショットを撮影した後、基本的な編集機能(描画、ハイライト、クロップなど)が利用できます。
【4】クリップボードへの直接コピー
スクリーンショットを撮ると、クリップボードに直接コピーするオプションがあり、他のアプリケーションに貼り付けることができます。
<デメリット>
【1】高度な機能が足りない
編集機能が限られて(録画、一部の編集ツールの欠如など)いるため、専門的なニーズを満たすには限界があります。
【2】保存オプションの制限
保存オプションに関しては、他のサードパーティ製のツールと比較した場合、その保存形式が限られ。一部の形式しかサポートされていません。
【3】機能の改良が遅い場合がある
Windowsのバージョンによっては、スクリーンショットツールの進化が行われないことがあり、最新の機能や改良が他のツールに比べて遅れることがあります。
【4】管理が不便
大量のスクリーンショットを撮影した場合、そのデータ管理はユーザーに委ねられるため、必要なデータの特定やオーガナイズが煩雑化することがあります。
以上のように、総じてWindows標準のスクリーンショットツールは基本的なニーズを満たす優れたツールですが、PrintScreenやSnipは、基本的なスクリーンショット機能に特化しています。
そのため、編集や加工が必要な場合は、これらの機能ではすべてを完結することが難しく、結果として別の画像編集ソフトウェアを使用する必要があります。一度スクリーンショットを撮影した後に、別のソフトウェアで画像の修正や加工を行うこととなります。
特に、スクリーンショットで撮影した画像データを複数利用するようなシステムの操作手順書やマニュアルの作成を行うようなシーンでは、Windows標準のスクリーンショットツールを使って実現しようとすると多く手間や工数が掛かります。
スクリーンショットで撮影したデータを活用する高度な機能や柔軟性を求める場合は、サードパーティ製のスクリーンショットツールを検討することがおすすめです。
スクリーンショットを自動で撮影しながらマニュアル作成!?
ここからは、スクリーンショットで撮影した画像データを複数利用するようなシーン、システムの操作手順書やマニュアルの作成で活用できる便利なサードパーティ製のツールを「iTutor」ご紹介します。
「iTutor」は株式会社BluePortで販売を行っているツールで、2,200社以上で導入されている代表的なマニュアル作成ツールです。
「iTutor」では、なんとスクリーンショットを自動で撮影しながらマニュアルを作成することができます。しかも、3つの操作ステップでシステムの操作手順書やマニュアルを簡単かつ素早く作成することが可能なツールです。
その特徴について説明しましょう。
-
3ステップでのマニュアル作成
iTutorでは「取込」「編集」「出力」の3つの操作ステップで操作手順書やマニュアルを生成できます。
スクリーンショットの撮影は、最初のステップである「取込」にて行うことができます。
ステップ1:「取込」
パソコン上で、マニュアル化したい操作を1度行うだけでOK。
パソコンの操作をおこなったタイミングで自動で「スクリーンショット」の撮影がおこなわれます。
しかも、実行した全ての操作が個別にデータ化されます。
あわせて、操作画面をデータ化するだけでなく、操作の説明文付きの吹き出しが自動挿入。ステップ2:「編集」
「取込」において撮影されたスクリーンショットや自動で挿入された吹き出しを後から自由に加工・編集が可能です。
PowerPointライクな編集画面で分かりやすく使いやすい操作。ステップ3:「出力」
スクリーンショットで撮影した画面を一括で画像データ化することはもちろん、その画像データを利用してWordやExcel、PDFのようなドキュメント形式のデータに配置してデータ化することがボタン一つでできます。
さらに、MP4やWMV、AVIといったビデオデータ、HTML5といったWEBコンテンツへもボタン一つで変換可能。
システムの操作方法や社内手続きの方法でのマニュアルでの活用や現場作業手順や接客の仕方、WEBでのトレーニングコンテンツを1つのデータから作成できます。 - パワーポイント感覚で簡単操作
画面や操作性がパワーポイントライクで、誰でも直感的にマニュアル作成をすることが可能です。動画も分かりやすい画面でかんたんに編集をすることができ、初めてツールを利用する人もすぐに使いこなせます。 - ドキュメント・動画Eラーニングのあらゆる活用シーンに対応
ドキュメントならシステムの操作方法や社内手続きの方法でのマニュアルでの活用、動画なら現場作業手順や接客の仕方、eラーニングでは穴埋め問題や〇×問題など、テスト問題を作成し教育を行うなど、iTutor1つであらゆる活用シーンでの対応が可能です。
以上のように、「iTutor」ではパソコンの操作を行うだけでスクリーンショットを撮影することができます。しかも「iTutor」では、PrintScreenや「切り取り&スケッチ(Snip & Sketch)」のように1ショットずつのキャプチャではなく連続した操作を撮影することができます。
また、PrintScreenや「切り取り&スケッチ(Snip & Sketch)」のデメリットとして挙げさせていただいた部分をカバーする「高度な編集」や「保存オプションの豊富さ」「ボタン一つでの一括変換」といった機能が備わっています。
もちろん、スクリーンショットで撮影した画像データを複数利用するようなケースにも効果的です。システムの操作手順書やマニュアルの作成では大幅な工数削減と時間短縮をもたらせてくれます。
そして、今まで容易に作成することのできなかった動画マニュアルやトレーニングコンテンツというものを素早く作り上げることができる便利なツールとなります。
もっと効率的にスクリーンショットを撮影したい、マニュアル作成での作業を効率化したいと感じている皆様は、ぜひ一度「iTutor」をお試しいただくことをおすすめいたします。
まとめ
本記事では、「スクリーンショット」にスポットを当て、その撮影方法をWindows標準装備の機能を中心に紹介させていただきました。
Windows標準装備の機能は多くのメリットを得られる一方で、編集や加工が必要な場合は、これらの機能ではすべてを完結することが難しく、結果として別の画像編集ソフトウェアを使用する必要とすることが理解できたのではないでしょうか。
特に操作手順書やマニュアルの作成を行うようなシーンでは、サードパーティ製のスクリーンショットツールを利用することで多くの工数や作成時間を削減できます。
皆さんもスクリーンショットで撮影した画像データをどのように活用をするのか考えていただき、各種取得方法で得られるメリットを活かしたツールを選んでいただければ幸いです。
当サイトでは、マニュアル作成や業務マニュアルづくりを効率化したい方へ、ダウンロード資料を多数ご用意しております。ぜひ資料をダウンロードいただき、伝わるマニュアルづくりを目指すためにご活用ください。